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鍵泥棒のメソッドのsonozyのレビュー・感想・評価

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)
3.5
みんな大好き『半沢直樹』の堺雅人&香川照之が出演するサスペンス・コメディということで。

突然部下の前で相手もいないのに結婚すると日程まで宣言する雑誌編集長・水嶋香苗(広末涼子)
ボロアパートで暮らす元劇団員で生活行き詰まって自殺未遂失敗する桜井武史(堺雅人)
凄腕の殺し屋(便利屋)で稼ぎまくってる“コンドウ”こと山崎信一郎(香川照之)

銭湯に行った桜井は、脱衣所で隣にいた(ひと仕事終えた)コンドウの分厚い財布をチラ見。
風呂場でコンドウが石鹸に足を滑らせ頭を打って意識不明となり救急車で運ばれる中、桜井はコンドウのロッカーの鍵で彼の財布と衣類、更に車の鍵も見つけ高級外車もいただいちゃう。

コンドウの金で、何人もの知人に返してなかった借金を返して回る桜井。
使い終えた財布と衣類をこっそり返そうと、コンドウの入院先に行くと、コンドウが自分が誰かも分からない記憶喪失状態になっていることを知り、桜井はこのままコンドウになりすます事にしちゃう。

一方、自分が桜井武史だと聞かされたコンドウは住んでいたアパートに向かおうと病院を出る。
入院中の父を訪ね帰るところの香苗に、アパートの住所について聞いたところ、香苗が車でアパートまで送ってもらうことになる。香苗はどうやらコンドウを運命の人(結婚相手)と考え始めた様子。。

コンドウの高級マンションに入り驚く桜井。仕事の依頼者(荒川良々)から謝礼を渡すと電話を受ける。
桜井のオンボロのアパートに愕然とするコンドウ。香苗は心配し寄り添う。

突然、人生が入れ替わった二人の男と、自分で決めた結婚予定日に向けて必死な女。
この3人のキャラクター/キャスティングと脚本が面白い!
ベートーヴェンの楽曲の使いどころもお上手でした。

キネマ旬報ベスト・テン: 日本映画脚本賞
日本アカデミー賞: 最優秀脚本賞
芸術選奨文部科学大臣賞
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