TAK44マグナム

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.2
「ジュラシックパーク」の続編。 
マイケル・クライトンの同名小説もあるけど、内容が大幅に改変されているらしい。 

前作にも登場した数学者のイアン・マルコムが主役。 
恐竜の繁殖地であるサイトBに行った恋人のサラを助けるために、嫌々ながらも島を訪れる。 
しかし、彼らとは別に、インジェン社のはなった恐竜の捕獲を目的とした集団もやってくる。 
子供を奪われて荒れ狂うTレックスは、ついにはアメリカ本土のサンディエゴの街を襲う。 
イアンとサラは命懸けで子供をTレックスに返そうとするが・・・ 


前作にあった「恐竜に対するロマンチシズム」がかなり薄れ、普通の冒険映画に成り下がってしまったような気がする。 
イアンとサラはいいとして、他のキャラクターがみんな中途半端な描き方で、感情移入がしにくい。 
悪役を担う社長も悪一色というわけでもないので、無残にTレックスに食い殺されても、映画的カタルシスは得られない。ただ可哀想なだけに思えてしまう。 
ハンターのローランドも、中途半端に常識人なので、「猛獣をハントするためには手段を選ばない」というエキセントリックな面があまり目立たない。結果、なんとなく良い人なんだなーと思っているうちに勝手に退場してしまい、半端なキャラになってしまっている。せめて、自分のしたことに責任感じて、最後の最後に助けにきたりすれば、それはそれでキャラだちもするのに、本当に島の場面にしか出てこない。 
最後はサラが麻酔ダーツを撃ったりしているけど、あの役目はローランドなんじゃないかな~?なんて思ったり。 

思わず苦笑してしまったのは、Tレックスが民家の庭に侵入する場面。これって「トランスフォーマー」が丸ごとパクっているね。 
まあ、どちらも同じスピルバーグ印だから構わないんだろうけど。