オレンチ

エスターのオレンチのレビュー・感想・評価

エスター(2009年製作の映画)
4.0
そういうことか!となる極上のスリラー。
ずっと気になってたやつをようやく見ました!

そりゃ確かにこの子どこか変だ。

主演は大好きなヴェラ・ファーミガ。僕的にこの人は色気がヤバイ。
監督は知らない人だけど、制作は「ダイ・ハード」「プレデター」や「マトリックス」など数々のヒットシリーズを生み出した、ジョエル・シルバー!
個人的に王道なアクション映画ばかり制作している気がしたけど、意外とホラーにも手を出してるんですね。
ちょい昔のジェリー・ブラッカイマー(「ザ・ロック」、「コン・エアー」等)など、制作が名のある人だと見る前からある程度安心感がありますね。

原題は「Orphan」で”孤児"という意味。

3人目の子供を流産してしまい、以来悪夢を見るほど苦しんでいたコールマン夫婦。その苦しみを癒すため、孤児院からエスターという少女を養子にとることになるが…


ホラー映画を怖く見せる手法って大きく分けて二つあると思っていて、
よく見る日本のホラーのように、主人公目線であたかも怪しいシーンを描くことで主人公に感情移入し、出るか出ないかの恐怖を煽るパターンと、
ジョーズのようにモンスター目線で描きドキドキを描くパターン。
本作の場合完全に後者で、エスター目線で展開される。
当然エスター目線で描かれているため、感情移入ほどいかなくても、なぜこの子をここまで駆り立てるのか自然と興味が湧いてくる。

映画の目的はエスターに隠された衝撃の真実なのだから、この興味のそそりかたは素晴らしかった。


ちなみにもう一つのエンディングの不気味さがヤバイ。