オレンチ

デッド・キッズのオレンチのレビュー・感想・評価

デッド・キッズ(2019年製作の映画)
1.5
フィリピンで実際に起きた誘拐事件を元にした少年クライム映画。
大金持ちで不良の同級生を、カースト下位にいる少年4人組が身代金目的で誘拐するというのが物語の骨子です。

鑑賞の消費カロリーを低めで鑑賞したので、調べていないのですが、フィリピンの学生たちはタバコを吸ったりクラブで飲酒をしたりするのは日常なのだろうか・・・。

簡単だったはずの計画があることをきっかけに取り返しのつかない方向へと進んでしまっていくというように、基本的にクライムサスペンス・スリラーとして作られています。

なのですがジュブナイルっぽくしてみたかったり、コメディっぽくしてみたかったりとコンセプトが錯綜しているように感じました。

実際に起きた誘拐事件というセールスポイントが一人歩きしてしまい、一つの映画として面白くさせようとする創作が弱かったような気がします。

例えばマーティン・スコセッシは実話に基づく物語を生み出すことを好みますが、実話というストーリーを映画にするなら、ある程度は脚色することが重要だと語っています。