ちこちゃん

海辺のポーリーヌのちこちゃんのレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
3.5
人間のどうしようもなさを描いた映画。人は愛されたいから愛す。そして、思い通りにならない恋を求める。

大人が4人に思春期が2人。なぜか思春期の女の子が1番冷静で、的を得た考察をして物事を理解しているという皮肉さ。

ひと夏の出来事を浜辺と別荘という舞台で描く。画像が美しい。そして、女性が美しい。それだからか、話がドロドロしているのに、とても乾いたドライに感じる。
これが日本が舞台で日本の監督で日本で撮られていたら、とてもウエットな映画になっていたであろう。
フランスを感じる映画だった。
思春期の大人になるところで、非条理を感じる所や思春期のまだ残っておる清廉さをうまく切り取った魅力ある映画である。
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