豪華な俳優陣を全員真顔で硬直させて、アンディよろしくお人形遊びしてたのが今までのウェス作品だったわけだけど、ついにガチのお人形遊びにシフトする。ロアルド・ダールの原作絵本がウェスの作家性とマッチしてることに気づいた人は偉いし、めちゃくちゃ良くできてると思う。でも、人間を人形みたいに扱ってたのが面白かったのに、これじゃあんまり意味なくね？
ひたすら定点撮影で物語を展開させるウェス作品においてカメラワークの揺れは、アメリカンドッグのカリカリした部分だ。つまり一番美味しいところだ。ストップモーションアニメはカメラが揺れない。そこが惜しい。でも普通に脚本が良いし、楽しい映画になってます。獣と人間の戦争史。
