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女が階段を上る時のmajiziのレビュー・感想・評価

女が階段を上る時(1960年製作の映画)
4.5
バーの雇われママ、圭子(高峰秀子)の物語。

これはリアリティの極致。

水商売で働く女性もお客の男性も、根本的に60年前と何も変わっていない。

めちゃくちゃ面白かったです。

圭子の二転三転していく状況、仲代達矢が演じる「こまっちゃん」との着地、寄生虫のような母や兄との会話。これは脚本が素晴らしい。

こんなんですよね、人生って。

鉄の意志で5年も踏ん張っていたのに、我慢が長ければ長いほど、転け方も大きい。

2人の子供がグルグルと圭子と某奥さんの周りを回ってるシュールな構図、天才!笑

高峰秀子が玄人雰囲気をだして粋な着物を着こなす姿はさすが。
しかも衣装担当もされていたとは。
美人でお洒落って完璧✨
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