超有名なテーマ曲。観たのは年末なんだけど、この正月休みに、気がつくと口づけさんでいた。
映画音楽界の名曲中のの名曲!
いい曲はその中にドラマがあり、彩がある。
で、、映画は、いたってシンプルな王道ラブストーリーだと言っていいだろう。
第二次大戦後の香港が舞台。
ジェニファー・ジョーンズはイギリスと中国のハーフの女医さん。
そこにアメリカ人ジャーナリストのウィリアム・ホールデンの恋を描いた作品。
ハリウッドを代表する美男美女スター、
美しい主題歌がこれでもか!とばかりに多くのシーンに使われる。
二人が愛を語り合う小高い丘も、悲しいラストも全て恋愛映画テイストを十二分に醸し出す。
ただ、僕はちょい、引っかかるところがあった。→ちなみにこの作品も小さい頃に見て以来の再見でした。
このお話、原作はこの女医さんが書いたもの。
この女医さん、ハンスーインさんの自伝だそうで、当時の彼女の微妙な立場も映画ではかなり出てくる。
つまり、欧州の友人たちからは、
「中国に占領された地獄よ。香港は大丈夫かしら?」と母国を恐れられ、
片や中国の親類や先輩医師からは、
「早く中国に帰りなさい。」「西洋人と結婚は認めない」と攻撃される。
ハーフというどちらにも所属できない不安感、不安定さ。
一方、ウイリアム・ホールデンは、別居中の妻がいる。彼女と正式に結婚するためには、離婚を求めに行くが、失敗する。
こちらも実に不安定な状態だ。
劇中の二人は、愛を急いているようにも見える。
まあ描き方がオーソドックスなので、それほど裏テーマが伝わってはこないけど、
愛は不安定な状態のとき、より深まるのよ、
っていうことも言ってるような、
時代のうねりが二人を出逢わせ、また別れさす。
あー、愛することは強さなり!