kuru

容疑者Xの献身のkuruのネタバレレビュー・内容・結末

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

数学者の不器用な愛がテーマの作品。
愛とはいえ彼も殺人を犯してしまってる以上、私はそこまで感動できなかった。
ああやって命に序列をつける考え方は好きではない。下衆の考えだと思う。まあ東野圭吾さんの作品は下衆を犯人役にすることが多いので、本作も違わずといったところか。
主人公である湯川がたいしたことをしていないので、天才という設定があまり活きていない点も消化不良かな。これ、誰が刑事でも解決できそう。
そして、肝心のトリック。犯行日のカモフラージュはいいのだが、死体を隠蔽して遺棄するという最難関の行為を会話文章であっさり流してしまっている点が納得できず。
ばらばらにカットして雪山に捨てたとかそういう方法なのだろうか? いずれにしろ捜査で近隣に刑事が徘徊しているのでけっこう厳しい。
まあ愛のための殺人がテーマなのでそこは目を瞑れということなのかもしれないが・・・
私は感動よりも、そういう粗さに目がいってしまったので、いまいちでした。ただ、役者さんの演技は素晴らしかったです。
誰かのファンの方は満足できるのでは?
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