現実逃避帰国準備

ROCK YOU! [ロック・ユー!]の現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

ROCK YOU! [ロック・ユー!](2001年製作の映画)
4.5
50~80年代のロックやジャズファンクミュージックと中世とのミスマッチさが新鮮。

コメディ映画だけど、ゲラゲラ笑えると期待して観るとつまらないだろうけど、クスッと笑える映画と思って観れば楽しめると思う。邦題『ロック・ユー!』って適当すぎ。タイトル大事なのに。

ヨーロッパ中世映画好きとして、背景も観てて楽しい。通り道に残酷な見せしめの刑がディスプレイされてても、驚くこともなく普通の会話を続けてるシーンによって、中世では特別な事では無くて日常的な事なんだなあと感じる。他の中世映画よりも現実味が伝わった。ジェフリー・チョーサーやエドワード黒太子など実在した人物達が登場しててまるで実話みたい。

ジェフリー・チョーサーが真っ裸で歩いてるシーンとかのユーモアはモンティパイソンを思い出させる。一週間前に観た『ダビンチコード』のシラス役の役者(ポール・ベタニー)と同じ役者とは思えない。

エドワード黒太子が理解のあるプリンスで観ててすがすがしい気持ちになる。

それにしても、ジョスティングって危険なスポーツ。落馬して死んだり、歩けなくなったりするだろうに、そんなリスクあるのになんで名誉ある騎士がやるんだろう。

ヨーロッパ中世映画は戦いがつきものだけど、この中世映画は血みどろの戦いが出てこなくていい。お父さんとの再会にウルウルした。Goofyなシーンの中に喜怒哀楽があるしっかりしたストーリー。

私の世代の音楽じゃないけど誰しも聴いた事あるClassic RockやFunk Musicを楽しみながら、中世のスローライフを見てほのぼのした気分になりたい時に観たい。

5/16/2020

FMI/FYI
曲「We will rock you」は大衆をエキサイティングさせる。この曲で始まる他の映画は『ピクセル』。