GaPTooth

ゴッド・ディーバのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッド・ディーバ(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

〔ディスク-1:本編〕
2095年。NY。
人間だけでなく、ミュータントやエイリアンがひしめくカオス渦巻く世界。
ユージェニックス社による違法な医学実験のための一斉検挙、臓器売買や行方不明者続出のヤバい世界。
さらに連続殺人事件が立て続けに4件起き、猟奇事件の専門家フローブ刑事が捜査責任者として携わっている。治安は悪化の一途をたどっている。
立ち入り禁止地区の通称"侵入口"の存在。
また中天に浮く"空中ピラミッド"は、宇宙から出現したと考えられていた。が、実は神々の住まうところだった。
まさにカオス渦巻く世界(・ω・ゞ-☆

【空中ピラミッド内部】
ヒエラコノポリスの"天空の神ホルス"は反逆罪により死を宣告されたが"ある目的"のために7日間の猶予をもらい自らが創造に手を貸した人間界を再び訪れることになる。

7日間、それは神の心臓がひと鼓動する間。
それを1秒でも過ぎれば不死の力を失う。神々とて死を恐れていた。
《7日間 7つの砂時計の砂が落ちるまで》
"ある目的"を持ったホルス(顔が鷹のあいつ)は人間界に降臨することに。

その頃。
一斉検挙されてユージェニックス社に連れ去られた人々の中から抵抗薬の研究(違法な医学実験)のために1体(ジル)を選んだエルマ。ジルを伴い研究室へ。

連続殺人5人目の被害者。手口も同様。体の中から破裂している。今回は、目撃者がいた。が、目撃者を警察署に運ぼうとした警察官が殺され、さらには目撃者も殺されてしまう。連続殺人は7件となった。

この残忍な手口はダヤクの仕業と思われたが、ダヤクは30年前の暴動のあと「グローバス1」に収監されて冷凍保存されているはず。

【空中ピラミッド内部】
死の神アヌビス(ジャッカル)とバステトがモノポリーで遊んでいる。砂時計の砂は落ち続けている。

エルマの研究室。
ジルには記憶が無い。
心臓、肺、子宮、全てが未熟で生後3ヶ月レベル。非人類。ジルは人の心が読める。
白い肌。青い涙を流す。

エルマはジルのことを『自然が生んだ最大の神秘』と表現。研究材料として興味津々の姿勢。
ジルは、実験体になるとの承諾と引き換えに、エルマによって自由の身になり、一旦はジョンの元へ帰る。ジョンは何百年も生きているという。一体何者?

ジョンはジルに告げる。
「ジョンは"旅人"」
「ジルは"最後の侵入者"」
「愛を知り、愛し合い、愛を交わす」
「そして完全な人間となる時が来る」

「グローバス1」の落下事故発生。
その様子を見ているホルス。
「グローバス1」とは、ユージェニックス社の"冷凍刑務所"のこと。冷凍されていたニコポルの身体にホルスが入り込み、安全な場所に移動。
ホルスはニコポルに「私を受け入れ、私の役に立つ身体を探していた。お前の身体は具合が良さそうだ」と告げる。ようするに「"ある目的"のために人間の身体が必要だから乗り移るね」ってこと。
ここで、ホルスがこれまで7人試したけど、皆破裂して駄目だったことが判明!連続殺人犯人はホルスだった(笑)

ニコポルの身体は、30年間の人工冷凍で臓器交換をしておらず、ニコポルの意識はホルスを否定しないから上手く融合できる。落ちた弾みに折れて欠けたニコポルの右足はホルスが補正。ホルスの目からレーザーが出る(笑)
そして、ニコポルとホルスは融合する。

ニコポルが生きていることを知ったカイルは、ニコポルを捕らえる"ハンター"として解凍したダヤクを送り出す。コイツがグロい(笑)

【ピラミッド内部】
死の神アヌビス(ジャッカル)とバステトがトランプで遊んでいる。砂時計の砂は落ち続けている。

ホルスは"ある目的"のためにジルを探していた。ホルスはニコポルとジルを出会わせるよう誘導。2人(というかホルスに乗り移られたニコポルとジル)は出会い、ジルの住むホテルでSEX( ノ^ω^)ノ

えっ?ホルスの"ある目的"って?!
ジョンの役割と関係しとるんやな。
だってジルは特別な力(神の子を宿す力)を持っているんだもん。

ジルがダヤクにさらわれた!ホルスがジルを助け出し、ニコポルの元へ連れてくる。
惹かれ合う2人。愛を交わし、愛を育む2人。愛のあるSEX。

ホルスの"ある目的"が判明。
それは、ニコポルの身体を借りて『特別な力を持つ女に神の子種を届ける』ことだった。そうして生まれた子は"神の子"としての役割を果たすことになる。
だから単にホルスの子孫を残す為じゃないんだよね。惑星全体の希望に関係しとる。

遂に、カイルは"最終兵器"として、5年前に脱走した挙げ句にフローブ刑事の顔に噛みついたヒュブリスを解き放ち「ニコポルを探し出して、殺せ!」と指示。

ジルの部屋のバスタブの排水口からヒュブリスが侵入。
あわや!と思われた時、ジョンが窓から車で突っ込んできてジルを脱出させることに成功。ニコポルも一緒にジョンの車に乗り込み脱出。空中カーチェイスが始まる。

ジョンが、ジルとニコポルを連れてきたのは"侵入口の真ん中"。
ジルは赤いカプセルを飲み下し、いよいよ完全な人間となる。
そして、ジョンは"無"となり消滅。

そこへヒュブリスが現れるが、ホルスの目から出るビーーーム!で瞬殺されご臨終(笑)

NYの中天から"空中ピラミッド"が消えた!
《7日間 7つの砂時計の砂が落ちるまで》が終了したからだ。
ニコポルは解放され、ホルスは「永遠にジルの側にいる」と約束して"空中ピラミッド"へ戻り、アヌビスとバステトから刑の執行を受ける。

ニコポルは、脱走容疑で逮捕。1年間収監。
ジルは、エルマの元で保護され出産。

1年後。
カイルは失脚し、リャンに代替わり。
「ニコポル物語」著者ニコポル(笑)
パリにいるジルを、出所したニコポルが訪ねる。ジルは『聖書』を読んでいる。傍らにはベビーカー。赤ちゃんはジルに似て白い肌に青い髪。この子が救世主に成るって訳ね👍
で、この救世主がカオス渦巻く世界を希望に変えるってことで(笑)惑星ごと再創造。

ジルはニコポルに関する記憶を失っているが、2人は良い雰囲気。恋の予感。

ホルスは鷹になっとったんかい?!(笑)マジでジルと一緒におる...っていうか、飼われとる(笑)ほらね、ホルスは死んどらんじゃろ。
特典ディスクでエンキ・ビラル監督自身もそう言うとったしな(笑)

〔ディスク-2:特典-1〕
①エンキ・ビラルの世界
②インタビュー
 ・エンキ・ビラル監督
 ・SF作家セルジュ・レーマン
 サウンドトラック 
③メイキング

〔ディスク-3:特典-2〕
①インタビュー
 ・エンキ・ビラル(監督/脚本/台詞)
 ・リンダ・アルディ(ジル役)
 ・トーマス・クレッチマン(ニコポル役)
 ・シャーロット・ランブリング(エルマ役)
 来日記者会見
 ・エンキ・ビラル
 ・リンダ・アルディ
②ギャラリー
 ・ゴッド・ディーバ相関図
 ・フォトギャラリー

※字幕翻訳:林完治。訳に違和感なし(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
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