ぽち

薔薇の貴婦人のぽちのレビュー・感想・評価

薔薇の貴婦人(1984年製作の映画)
3.0
ストレートに下半身に訴えてくる内容で、頭を使って見てはいけない作品。

一応ストーリーはあるものの、色男が一晩に女性二人をハシゴするというだけで、あとはほとんど何もない。

しかし、見所は盛りだくさんで、下半身用と割り切って観ると楽しめる作品だ。それに、女の裸だけではなく、ストーリーや設定でエロティシズムを盛り上げているのは好感が持て、単なるエロ物とは一線を画する。

オープニングからいきなりのボカシで、もうギャグとして成立する域に達している。壁画にボカシってマジでやってるの?
いい加減文句を言うのも疲れたが、ボカシって「ここに卑猥なものがありますよーー!!!」って大声で叫んでいるようなものでしょ。

男冥利に尽きる役を演じたのがジェイソン・コネリー。あの世界一かっこいいパゲ親父の息子だとは知らなかった。
そう言われれば顔のパーツは似ているものの、配置や顔の輪郭が違い似ていない。親父は最高にかっこいいのに、残念。

さて、見所の女優三人。
40代の完熟ラウラに、30代で清楚なモニカ。下品さが魅力のクレア。ハードな見せ方はしないものの、口、お尻、レズなどなかなかハイレベルな技を見せてくれる。

キャラとしては夜明けまで男を探して走らされる小動物系の動きが可愛いお手伝いさん役のクリスティナ・ノッチが魅力的だ。

そして、日本のいい加減な時代劇のように、映像に紛れ込んだ「現代」を笑いながら探すのも楽しい作品。
あ、個人的にはラウラよりモニカがストライクゾーンだったな。


余談。
映像に紛れ込んだ「現代」。
オープニング、ゴンドラに乗って船頭とジェイソン君が話しているシーン。
ジェイソン君目線で建物が数カット映るのだが・・・・

ん?????
建物の壁にハッキリと電気配線用の配管が映ってる。これスタッフ誰も気づかなかったのか?

と思ったすぐ後に、思いっきり電線も映ってるし。
で、その後、さりげなく人が歩いてるけど、そこどう見てもアスファルトの舗装道路だよね。

って感じで、それなりにきちんとした作品なのに、ここら辺のチェックがいい加減と言うか、開き直っている所がまた笑える。
ぽち

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