J四郎

ビートルジュースのJ四郎のレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
3.7
ティム・バートンのホラーコメディ。
これがヒットして彼が日本でも認知されるようになった、と記憶している。この後、もっと彼を有名にしたバットマンやシザーハンズ以前の作品。

バートンの比較的初期の作品で、独特のイマジネーションが炸裂している。
CGが発展する以前の作品なので、クレイアニメっぽい物で表現されているが、この人の場合はこっちの方が味があって良いかも。

ビートルジュースを演じているのはマイケル・キートン。
この役が強烈だったので、次作のバットマンの時、なんでこの人やねん?と違和感を持ったもんだ。それは米国の皆さんも同じだったようだが。
それだけこの役にピッタリとハマっております。

ビートルジュースって綴りはBETELGEUSEで、本当はベテルギウスってかっちょいい名前。でも、あんなキャラだからそっちは似合わんな。
バイオ・エクソシストっていう訳の分からん職業をしていて、人間を追っ払うプロらしい。改めて観るとコイツの登場時間はけっこう少ない。
それでも強烈なインパクトで印象に残る。
ラストの呪術師っぽいオバケとのシーンが一番笑えた。

他にはアレック・ボールドウィンなど出ているが、注目は若き日のウィノナ・ライダーが出演している事かな。
最近はアレなこの人だが、この時はまだ少女といっていい年頃で、今で言うゴスロリっぽい格好で中々に可愛らしい。ビートルジュースのロリコン野郎が熱を上げるのも分かる魅力がある。

そういえばUSJがオープンした頃、モンスターショーでビートルジュースが登場した。(数年前に行った時、まだやってたけど今もあんのかな?)
コテコテの関西弁でまくし立てるので、なんでやろ?大阪にあるからサービスしてるんかな?と思ってた。
実はそこまで字幕版でしか、コレを観た事が無かったからだ。
その後、吹替でこの役は西川のりおがやっていると知った。

なるほど、確かに西川のりおの声質と似ている!
でも、彼も頑張ってはいるが字幕で観ないと面白さは半減以下かも。
そういえば字幕も妙ちくりんやな。
印象に残ったシーンと言えば野茂のテーマ・・じゃなかったバナナ・ボートを躍るシーン。俳優が半笑いになってるのがなんとも。

今観るとこれが何故シリーズ化しなかったのか不思議なほどキャラが立っているし楽しい。アメリカでアニメは作られていたようだけど。(モノによっては特典映像で見れます。完全に子供向けだが)
30年近く前だし、B級っぽさがプンプン臭ってくる作品。
ティム・バートンが好きなら良いけど、最近の目の肥えた人らにはどうかな?と正直思う。でも、僕はコレ結構好きです。
J四郎

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