九月

ストップ・メイキング・センスの九月のレビュー・感想・評価

4.2
今年観た映画の中でも特に印象に残っている『アメリカン・ユートピア』。その中心だったデヴィッド・バーンが所属するロックバンド、トーキング・ヘッズのライブを映画化したもの。
ファンというわけではなく、むしろアメリカン・ユートピアを観て初めてデヴィッド・バーンやトーキング・ヘッズの存在を知ったばかりだったけれど、その根底にあるものを改めて感じた。
アメリカン・ユートピアはブロードウェイの舞台で、時代も40年近く離れているとはいえ、若きデヴィッド・バーンの音楽や表現の核となるものは変わらないのだなぁとしみじみ。派手でも地味でもないスーツに身を包んでいるのも同じだった。

導線など、人と楽器以外のものが限りなく排除されたアメリカン・ユートピアはさらに洗練された雰囲気があったが、ストップ・メイキングセンスの勢いみたいなものも楽しく、見ていて心地良かった。
九月

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