このレビューはネタバレを含みます
バジリスクという巨大な蛇と戦うのが本作だ。
蛇語を理解し、話すことが出来るポッターは、自身に眠るヴォルデモートとの繋がりに気が付き、バジリスクを倒すことで内なる闇の力を凌駕する。
秘密の部屋の入口は、亡くなった眼鏡の少女が関係する女子トイレの便器からだった。
この物語は本の中に眠るトム・リドルの亡霊然り、過去の遺物が根幹となる。それはポッターの秘められた過去にも関係し、なぜ両親は亡くなったのか、額の傷は何なのかといった謎を少しずつ明らかにする鍵となっている。
この物語の謎解きは「ロックハート」と「ルシウス・マルフォイ」と「スネイプ」のうち、真の敵は誰かというところにある。
結果的にルシウスが悪役であることが判明し、ロックハートはただの傀儡、スネイプは冤罪であることが分かる。物語を一貫して憎まれ役となるスネイプには残念な展開ではあるが、万事は解決し、めでたしめでたしの結末となる。