ピースマイル

ハリー・ポッターと秘密の部屋のピースマイルのレビュー・感想・評価

1.9
USJに行くため、予習として鑑賞。
賢者の石は観ており、それ以降の作品および小説は完全に未読です。

大雑把な印象は、「前作よりはマシ」。

あまりにも理解不能な設定や行動が減っている。少しだけど。
ただそれでもやはり見逃せないほどの脚本のワケの分からなさが目立つ。

・ホグワーツには一般車両等で行こうと思えばいけるわけ?
・だったらわざわざ魔法の壁とか使わずに行けばいいじゃないか。
・自分の車で行けるなら、なんでロンはわざわざ列車に追いついたの?
・中盤でその魔法の車みたいなのが助けてくれるが、その意図が全く分からない。
・秘密の部屋への入り口は、明らかに1000年前の設計ではなく工事しているようだが、そのとき封印すれば良かったんじゃないの?
・石化を治療する植物を植木鉢から移動させる意味は何?死ぬかも知れないなら移動させなきゃいいじゃん
・眠らされたバカ双子は、起きたあと何も疑問に感じないわけ?

そしてこれが一番納得のいかない点なのだが。前作から全く同じミスを繰り返している。
何故ホグワーツの先生は揃いも揃って生徒の主張を無視するんだ?
特にハリーは英雄の息子なんだろ?
なんでむしろ疑ってかかるんだ?
前回は疑ってしまった結果、学校がピンチになったんだから、今回は信じてたら良かったんじゃないのか?
そんなんだから生徒が先生を信頼しないで勝手な行動をとるんじゃないのか?
そして全ての対応が後手に回って校長や庭のオジさんが退陣させられてるけど。
そらそうやろ。
学校が無くなるレベルの危険を放ったらかしにした挙句、生徒にもその危険を黙ったまま、なんなら責任まで押し付ける姿勢。
完全なる隠蔽体質。
校長以下全員クビになっても仕方ないレベル。

もちろん、そんなことしたら映画の盛り上がりに欠けるからだろう。
だったら「昔完全に封印したから絶対に大丈夫!」とか「そもそも秘密の部屋なんて知らない」とか「ハリーが致命的なミスをしたから、ハリーの言うことは信じない」とか設定つければいいじゃないか。

表面的に人種差別や職業差別などの要素を入れているようだが、そんなことよりもそもそも大人が全員バカだから、言いたい問題意識が全く響いてこない。

別に「粗探ししてやるぜぇ」なんて目線で観ているわけではないのに、とにかくノイズが多すぎる。残念。