くぅー

ブコウスキー:オールドパンクのくぅーのレビュー・感想・評価

4.0
"憎みきれない、ろくでなし"とは上手いキャッチコピーですね・・・ニキビ面にコンプレックスだった男が、これだけ最高に味のある歳の取り方をしやがる例は、見たことがない。

酒と女とタバコに自分をこよなく愛した、作家であり詩人であったヘンリー・チャールズ・ブコウスキー(1920~1994)の人生を振り返るドキュメンタリーで・・・ショーン・ペンにトム・ウェイツにボノ(U2)らが彼をリスペクトしており、それだけでも彼がどんな輩だったのかが、薄々解るだろう。

偏屈で粗暴な好き者ドランカーに見えるのだが・・・その反面、いわゆる負け犬の世界から社会を見透かす視線は鋭く、ひたすらに自分に正直に書く姿は実にクールに見えて来る

そう、やはりアルコール片手に見るべき作品でしょうね・・・自分の墓に"Don't" Try"と彫らせる生き様に酔うのも悪くない。
くぅー

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