サーフ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団のサーフのレビュー・感想・評価

4.5
「ハリー・ポッター」シリーズ第5作目。
今作は色んな要素がバランスよく配分されていて、これまでのハリポタ映画の中でもかなり好きな部類。

前作からの流れからダーク要素、ファンタジー要素、学園要素、青春要素にバトル要素。それぞれが良い感じに存在しているし、2時間20分程度とハリポタにしてはコンパクトに纏まっている。

政府の隠蔽体質、教育への度を超えた介入など、魔法界の中での社会的な要素もあるのが今作。隠蔽体質については「マグルの世界も魔法の世界もあんまり変わらないな」と感じてしまった。

ディストピアと化したホグワーツで皆が団結して実践魔法を身に着け戦っていくという展開は単純にアツさ感じるし、魔法使いとしての信念と矜持を強く感じさせる。

ネビルの過去などそれまでの登場人物の背景であったり、新キャラとして登場するルーナであったり、ハリー達3人の脇を固めるキャラも今作では非常に魅力的に描かれている。
個人的にはアンブリッジの下で水を得た魚の様に頑張るフィルチが今作の中で一番良いキャラしてた。

前作で壮絶な体験した影響か今作のハリーはかなり気が立ってる。寄り添おうとする人にも敵対することを言う人にも冷たい言葉で突き放す。触る物みな傷つけるギザギザハートの子守唄状態。ただ今作も壮絶なんだよなぁ…。

原作は全部読んでいるけれど映画はこの「不死鳥の騎士団」まで。「謎のプリンス」からは完全に初見なのでどんな映像で展開されるのかめちゃくちゃ楽しみ。
サーフ

サーフ