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フローズンのaratakiのネタバレレビュー・内容・結末

フローズン(2010年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

先に同じような設定の
『フローズン・ブレイク』を鑑賞済み。
ただ、圧倒的に本作の方が面白かった。

ゴンドラとリフトでは
そもそも危機感にかなりの差があると思うけど
その点を差し引いても
本作の方が物語としても、画としても、
全体的にクオリティが高く、
着の身着のままで雪山に放り出されたときの
恐怖、不安、孤独感がイメージしやすかった。
(寒そう、怖そう、痛そう、辛そう…)

この手のシチュエーションスリラーって
途中でダレたり、飽きることも多いんだけど、
本作はずっとハラハラしていて、
緊張感が途切れることがなかった。

お決まりの流れ、喧嘩勃発もありながら
和解し、最終的にお互いを思いやる行動に
この手の作品にしては珍しく(笑)
“全員生き残ってほしい!”という気持ちに。

やみくもに自ら命を危険にさらす
(ツッコミたくなる)ような
行動をとる人がいなかったのも
シチュエーションスリラーとしては新鮮だった。
(どの行動も理解できる範疇かな、と。)

てっきり凍死や転落ばかりを考えていたから
狼の登場は予想外だったし、
ダンの最期はトラウマになるくらい
かなり衝撃的だった…
間違いなく怖いし、痛いし、グロいんだけど、
それ以上に
ダンが最期まで二人のことを想う姿と
親友の気持ちをくんで
必死にクーパーを守ろうとするジョー、
恋人の命の危機に何もできず、
パニック状態で泣き叫ぶパーカーを観ていると
ただただ辛く、苦しい気持ちに...
(このシーンは結構後を引いた)

総じて、今まで観てきた
シチュエーションスリラーの中でも
かなり見応えのある作品だった。

※ゴア表現も含まれるのでスプラッターなどに
あまり耐性のない方は要注意です。



2021-028
arataki

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