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特命係長 只野仁 最後の劇場版のodyssのレビュー・感想・評価

3.2
【日本のサラリーマンがスーパーマンになったら】

エンタメ映画で、それ以上でもそれ以下でもないですね。ちなみに私はほとんどTVを見ない人間なので、映像で見たのは初めてです。原作マンガのほうも、たまに週刊誌を買うのでその時に見た記憶がある程度。

きれいな女優さんがたくさん出てくるところは楽しくていいけれど、逆にそのせいで決定打に欠ける気もします。個人的には西川史子さんがタイプなんですが、只野とのベッドシーンではもう少し露出して欲しかったですね。彼女に限らず、なぜかそういうシーンでは女優さんが上半身に衣をまとっているのは、成人映画じゃないからなのかなあ(笑)。

アイドルをめぐるお話で、アイドルの裏もそれなりに描いてはいますが、基本的にアイドルというものの価値がすごく大きくなっている世の中を今更痛感しました。だっていい年のオジサンたちがアイドルに夢中になっているんですから。バーのホステスに貢いで・・・・なんて昔風のお話は今どきはやらないのかな。それとも、アイドルに夢中になる程度のほうがカネもかからないし女房にヒステリーを起こされる心配も少ないから安全だってことなんでしょうか(笑)。

ちなみにメガネを外すとタフガイに変身、ってのは「スーパーマン」そのままって感じですね。いや、普通名詞としてのスーパーマンじゃないですよ。クラーク・ケントはふだんは冴えない新聞記者、しかしメガネをはずすと・・・っていうあの「スーパーマン」そっくりだってことであります。メガネのあるなしだけの違いなのに、誰もクラーク・ケントがスーパーマンだと気付かない、ってところもおんなじ。
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