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リプリーのbebemamaのネタバレレビュー・内容・結末

リプリー(1999年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2度目
こんなに豪華キャストだったんだ!
もう20年ほど前の映画
なので、皆さん若い
それぞれの俳優が適役で

「太陽がいっぱい」のリメイク
でも、こちらは原作に忠実らしい
同性愛をストレートに出してる

あまりにも前作が有名過ぎて、損している?
テイストは全然違う

前作はどちらかと言えば、クライムサスペンスと言うより、アラン・ドロンを目立たせた演出で、かなりシンプルにまとめてあるし、あの有名なラストで完結している

こちらは、パトレシア・ハイスミスの原作にトム・リプリーのシリーズがあるくらいなので、当たり前だが、ガッツリ犯罪物
どうなるの?ってハラハラしました

前に観た時は「太陽がいっぱい」のイメージが強すぎ比べてしまい評価が低かった気がする(あまり、覚えてない、、、)
今回は純粋に楽しめたし、サスペンスとして面白かった

でも、どうしても、比べてしまう、、、
(同じ鏡の演出も全く意味が違って面白かった)

ジャズがいい感じで、雰囲気があった

いやもう、ジュード・ロウが美しい!
あの風呂場のシーンなんてドキドキ

マット・デイモンが、はじめ野暮ったく、オドオドして、ねっとりした感じが上手い
全然似てないのに、だんだんとディッキーに雰囲気が似てくる

フィリップ・シーモア・ホフマンも金待ちの軽薄な友達がピッタリ

誰かに、世間に、認められたい
でも本当は誰かではなく、そのままの彼をそのまま愛してくれる、たった一人を必要としてたのでは
なのに、最後は、多分そのままの彼を愛してくれたはずの人を殺してしまうことになって、、、
哀しかった、、、

嘘に嘘を重ねると、自分が誰だかわからなくなるだろう
ラストの鏡の中の自分は、自分をなくした虚像
そして、それも、無くなってしまう



この頃思うのは、同じ映画でも、やはり観た時によって随分印象が変わって、評価も変わる
次々と新しい映画を観るのもいいが、前に観たのをもう一度観るのも楽しい
でも、でも、観てない映画を優先してしまうよねぇ〜
bebemama

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