きつね

メランコリアのきつねのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
3.8
ノストラダムスの予言に本気でビビっていたタイプの人間なので、このテーマは怖い。
抗えない自然の脅威が怖い。

クレアのメランコリアに対する恐怖演技が上手すぎて、こちらまで不安定になりそうだった。
状況は何も変わらないのに息子を抱いて右往左往してしまう様子が悲しい。
私もこの状況になったら、ああなってしまうだろう。

クレアの夫はまさかの最期だった。
なんやかんやで1番恐怖を感じていたってことですよね。
恐怖を感じながらも息子と共に消えようとしたクレア。
母強し。

クレアに感情移入してしまい私もジャスティンが憎くなってしまった。
病気とはいえ。
そもそも、なんで結婚しようと思ったんだろう。
病気であろうとも、他人を巻き込んだ結婚に手を出して式の直後に破綻というのは無責任じゃないだろうか。
夫があまりにも可哀想だった。
写真も持っててあげてよ…
夫は拒否して、部下を押し倒すところって病気関係あります?
夫イケてたのにもったいないですわ〜
今度は夫が気を病みそう。

ジャスティンが辛いのは分かるんだけど、支えるクレアファミリーが破綻しないか心配だったな。

「ラース・フォン・トリアー、メランコリア」って冒頭にタイトルが出るんだけれど、その無機質な書体がすごくかっこいい。
センス〜
映像も綺麗で、なかなかの後味ながらも2度目も鑑賞できそう。

同監督のダンサーインザダークはラストがトラウマで、もう観れない。
きつね

きつね