《ご長寿の映画》、Vol.17。
ジェイソン、『13日の金曜日』、4作目。
この後も続くが、ここで一旦“完結編”。
なんでここで終わらないのに完結か、と思ったけど、これはこれで完結はしてる、、、のかな。
それにしても、なんでこの頃の多感なアメリカ人はすぐに山奥のキャンプ場に行きたがって、すぐに裸になって湖に飛び込んで、すぐにパーティーし始め、すぐに乱痴気騒ぎになり、すぐに痴話喧嘩して、すぐに夜中の湖に泳ぎに行くのか。
この4作目はものすごくジェイソンの手際が良い。
3作目から地続きで続いている続編で、病院の安置所に送られるがあっさり蘇る。
あっさり蘇ってから、まぁ暴走特急よろしく目の前の人間をあたり構わずめちゃくちゃに殺しまくる。
そういう意味ではここまでの流れがそのまま受け継がれてる。変な要素は入れず、いつも通りのジェイソンオンステージの殺戮ショー。
ジェイソンは1作目で母の異常な愛を受けていて、その母が最後は殺される。その異常な愛がなくなったことでそれを望み始めて、歪みに歪んでそれを途絶えさせた人間達に復讐をし始める。
彼の動機はある意味では純粋だが、この純粋さがクリスタル湖をめちゃくちゃにする。
逆に言えば、ここまではこのクリスタル湖と母への執着が彼をここに留め、ここの平静を脅かされると思い牙を剥く。
とんだ迷惑な殺人鬼、ジェイソン。
ここまで大量殺戮が続いているのに、来訪者が絶えないクリスタル湖のキャンプ場。
この調子だと、アメリカの若者が絶滅してしまう。
この男の子、コリーフェルドマン。あの『スタンドバイミー』のテディだ。どっかで観たかと思ったら。
このラスト、この異常さがある意味完結して、ある意味新たに芽生える。
昔、1回は全部制覇してた気がするけど全く覚えてない。
ここからジェイソンがとんでもない飛躍を遂げる気がするが、ここで1回完結したことが先にどう影響するのか。
ちゃんと覚えておこう。
F:1732
M:2201