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害虫のスのレビュー・感想・評価

害虫(2002年製作の映画)
5.0
いつも感じることだが、こういった胸の奥に何か抱えている人の世界は狭いように見えてとても広い

今作でも世界がグッと広がっていく様を、宮崎あおいの心がそのままに映されているかのような映像と共に見せられてゆく、浮いたり沈んだり、静かに見せられる

彼女は生きているだけで、世間と、そして世界と摩擦を生むような存在で、そこに風が吹くかのように生きている、虫のようにどこか飛んでいきそうに
クランクアップはラブホテル前での撮影、その日も強い風が吹いていた

悪徳こそ人間の本質である
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