児童文学が原作の映画『The BFG』『A Wrinkle in Time』と続けて観てきて、『Black Beauty』(2020)で馬になった気分になったので、馬目線の『War Horse』(2011)を観てみた。
『The BFG』と同じく、スピルバーグ&ジョンウィリアムズの映画で、『Black Beauty』と同じく、馬目線で人間ドラマが繰り広げられるけど、馬の気持ちは語られずに、馬のアクションだけで馬の気持ちが描写されている。
Michael Morpurgoの児童小説(1982年出版)が基で、同じくイギリスの作家Anna Sewellの1877年に出版された「Black Beauty」によく似た手法。
第一次世界大戦のシーンは、スピルバーグの第二次世界大戦の映画『Saving Private Ryan』の凄まじさを感じるけど、児童文学映画だから中学生も観れるPG-13の描写になってる。
中学生が字幕読まないですむ様にか、ドイツ人、フランス人も英語台詞で、ドイツ語、フランス語を一言二言入れて、各言語の雰囲気を加えている。
イギリス軍、ドイツ軍、フランス市民、それぞれの人生ドラマでは、馬を思いやる気持ち、兄弟を思いやる気持ち、孫を思いやる気持ちなど優しい人達を描いてる。戦争は本当にEvil。
スポイラーアラート↓
『Black Beauty』でも、馬は、人に乗られて、働かせられて、可哀そうだなあと思ったけど、『War Horse』はもっと過酷。第一次世界大戦では100万頭が犠牲になったそう。No Man's LandでJoeyを両軍が助けるシーンが、ちょっと救われる気持ちになるけど、本当に白旗あげて協力し合う事ってあったのかなあ? 同じBattle of the Somme戦場のシーンが出てくる『Wonder Woman』と『Tolkien』を思い出した。
14歳の弟と兄のシーンは辛い。中学生にはかなりショッキングなんじゃないか。
目が見えなくなったから、馬の所有者だと証明する事が出来た。
ハリー・ポッターのルーピン役のデヴィッド・シューリスは、1994年版の『Black Beauty』にも出てるんだね。こっちにはショーン・ビーンも出てるから観たい。
British ArmyのDoctorの顔が見覚えがあるなあと思ったら、『Game of Thrones』のDavos Seaworth役のLiam Cunninghamだった。