開幕まであと少しと迫った冬季北京オリンピック開会式の総合演出者、チャン・イーモウ監督が日本のスター高倉健を主演に迎えて撮ったヒューマンドラマ。
チャン・イーモウ監督の中国の歴史を感じさせる映像作りや演出だったり、高倉健の無骨さや凛々しさだったりと、お互いの良さが出ていた映画だと思う。ただチャン・イーモウ監督にありがちな静かすぎる展開に退屈さを感じたり、高倉健が口数少なすぎるあまりに違和感を覚えたりと双方の欠点的なところも感じたかな。ストーリーだけで言っても特に面白みは感じられなかった。
チャン・イーモウと高倉健、お互いがお互いをリスペクトしていたこともあり、双方の良さは出ていた映画だと思う。高倉健は75歳ということでちょっと年齢を感じたけれども。興行的にはふるわなかったみたいだけど、どちらかのファンであれば見ておいて損はない映画だと思います。