単騎、千里を走る。の作品情報・感想・評価

単騎、千里を走る。2005年製作の映画)

千里走単騎

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

3.4

「単騎、千里を走る。」に投稿された感想・評価

サリー

サリーの感想・評価

3.4
見ているものや感情を 背中だけで毎回違ってみえるのは、高倉 健さんだからだと思います。海を眺める健さん、格好いいです。こんなにも健さんだけを観れるのはうれしいですね。
何度となく鑑賞している作品の1つ。

父と息子の確執を描いた物語にめっぽう弱い…
何度もこのサイトで書いてきた。
本作品も例外ではない。

チャン・イーモウが健さんを撮ったということが、当時の私には衝撃的だった。
北京の映画祭で初めて顔を合わせ15年後に成就したとのこと。
しかしチャン・イーモウ監督の作品の中で「初恋のきた道」は群を抜いて素晴らしいと称賛していた健さんであったが、「HIRO」で重要な役どころのオファーは受けなかったらしい(後にそれを後悔している)。

そういった経緯や当時の健さん精神状態また撮影環境もあってか、本作品に映し出される健さんはそれまでの作品とは明らかに何かが違う。
あの高倉健が高倉健というオーラを消し去り、他の素人出演者たちに同化しているように感じる。
私には肩の力が抜けた超自然体に近い健さんに見える。

確か私以外にも父と息子モノに弱いフォロワーさんが何人かいらっしゃったはず。
もうすぐ命日は終わってしまいますが、是非未見の方にご覧になって頂きたい。
40~60代の男性にはゴリ押ししときます(笑)
一般評価はそれほどのようですが、私個人的には文句なしにこの評価です☆彡
淡々としたドラマだが中国作品でも変わらない演技を見せる高倉健さんがより新鮮にも見えた
中国と日本の合作映画。チャン・イーモウ監督、(日本パート)降旗監督。 

チャン・イーモウ監督作品は、小品含めて『紅いコーリャン』以降、大半を観ている。
この『単騎、千里を走る。』は、『HERO』や『LOVERS』の直後に撮られた作品であるが、『あの子を探して』あたりまで遡った感覚で、主演男優は高倉健を見据えながら作られた映画である。この主演は、高倉健しか出来ない。 

この映画タイトルは“関羽の芝居”のことであるが、長年会っていない息子に会うため漁村から東京に出る健さんであるが、息子から面会拒否される。 
息子の仕事(中国での仮面踊り取材)のビデオを見て中国行きを決める。 

中国で『単騎~』を踊れる李加民さんを訪ねると刑務所の中。 
苦労して刑務所に行ってみると、李さんは「会ったことない息子に会いたい」と踊れない。 
今度は、中国の田舎町へ李さんの息子探し。その息子と出会うが、この村をあげての大人数による食事場面は迫力あり。 

この息子も、田舎っぽい少年で、「チャン・イーモウ監督は、『あの子を探して』・『初恋のきた道』・『至福のとき』等々でも同様だが、子役を見つけるのが上手い」と思う。

中国の壮大なる風景と相俟って、高倉健とその息子、李さんとその息子の関係を並行して描きながら、父子の関係を綴った佳作といえるだろう。
CCC

CCCの感想・評価

3.5
チャン・イーモウも健さんも好き。
寺島しのぶにいらいらするのは何故だろう。
水曜日

水曜日の感想・評価

3.5
チャン・イーモウ監督は、リチャード・カーティス監督と似ていると思った。中国と英国の「心にある国」を見せる事に長けているのだ。
中国の人もイギリスの人も、その郷愁に2時間だけ身を置く、ちょっとだけ自分と周りを郷愁に同化させながら。
この映画の最高の触媒は高倉健さん…押しもなく引きもなく全体像の中で存在感の示し方を知っている。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2015/5/17鑑賞(鑑賞メーターより転載)
チャン・イーモウと、彼がかねてから憧れていたという健さんとの夢のタッグ。息子のために中国の奥地へ単身渡って何とか一人の男に会おうとするという、演技のある映画というよりも「実際に健さんがそう欲している」と思わせるようなドキュメンタリータッチな作品。旅先で言葉にも文化にも壁がある中で孤立無援に思える心境なんか、旅好きとしては本当によくわかる。不器用でも何でもなく、背中でなくてケータイで語りまくる健さんにはちょっと驚いたが(笑)、彼のその必死な行動が日中の親子の心を氷解させるという、心温まる一本。
nicoden

nicodenの感想・評価

3.9
高倉健さんが素晴らしい!!
愚直なまでのまっすぐさが胸をうつ。
表情だけでここまで。。。
りょこ

りょこの感想・評価

4.6
私はまだ杨扬だなぁ。会いに行く準備ができてなくて、ずっと泣いている、ずっと逃げている、それでも良いんだよと、優しく背中をさすってくれたような気分でした。作られすぎてない映画。風景も自然で、演技も自然で、本当にドキュメンタリー見てるような気分だった。ずっと見ていたいと思った。中国人の方々の演技も本当に素晴らしい。

このレビューはネタバレを含みます

 息子の願いを叶えるために中国に行って息子と再会する役者さんに会いに行くけど、彼が刑務所にいることを知って何とか会おうとする話。

 寡黙だけど真摯な人間という「THE高倉健」というパブリックイメージなキャラクターの主人公の高倉健さんが自分の息子と不仲状態だったけど、彼が病気になったことをきっかけに中国で京劇だかに興味を持っていたことを知って、息子が会おうと約束していた役者さんに会いに行って異国の地で四苦八苦する姿が描かれていきます。

 中国の役者さんはチャン・イーモウ監督作品らしい素人さいっぱいの人たちで、彼らと高倉健さんが意思の疎通をとっていく。この時、ガイドさんが「無理です」と言っているのに「そこを何とか」とひたすらゴリ押しする健さんが凄かったです。無理だと言われながら何とか刑務所に行ってお目当ての役者さんに会うけど、彼が「息子に会いたい」と泣いちゃってお芝居できないと知って、彼の息子に田舎に行こうとする。この時も周りから無理だと言われても黙って突き進む主人公。そして息子さんと会って彼と交流する。砂漠で遭難したときにうんちする少年に対してデジカメでその様子を撮る健さんの姿も凄かったです。

 息子さんの写真を見せに刑務所に戻って囚人たちの前でデジカメの映像を見せる。このときの囚人たちが涙する姿は感動的でした。健さんよりも中国の役者さんたちの朴訥さがよかったです。

 日本パートと中国パートのかみ合わなさも映画を見ていて気まずくて、主人公と息子の不仲の関係も浅く感じてしまいました。そのため映画全体を通しての感動は薄い映画でした。
>|