キノ・イグルー×Life in Artのコラボ企画「secret of cinema」にて鑑賞。
その場に行って上映が始まるまで、なんの作品かわからないというもの。
有坂さんが、上映が始まってもタイトルが表示されない作品を選んだため、私には観終わってからも、そのシュールな世界観もあって、自分がいったいなにを観たのかわかりませんでした笑。
でも本当におもしろい体験だったなーと思う。
作品自体は正直、絶対に自分では選ばないだろうな、と思うものだったのだけど、本来は知らないまま終わる作品をこうして観られるというのは、とても大切ななにかを掴むことのように感じる。
我が家では私が子どものころからWOWOWに加入しているのだけど、それのなにがいいって、ちょっと時間が空いたときなどに気まぐれにつけた瞬間に、ちょうどなにかの作品が始まるタイミングで、なんとなく観てみたらとても心に響くものだった、みたいな体験ができること。
アマプラも登録しているし、ネトフリも人の家でよく観させてもらっているけれど、サブスク系は結局便利すぎると思う。
自分が観たいものを検索して、クリップして、鑑賞履歴から関連作品や似た作品をおすすめされて……、なんというか、そういう「自分が想像できる範囲」以外から新しい作品に出合いたいと思うことがよくある。
もちろんそれで当たることなんて滅多になくて、大抵ははずれのことが多いんだけど、知らなかった扉を開いて、その存在を自分の中に取り入れることができただけでも、本当ははずれなんかじゃないなぁと。
そんなわけで、この作品もおもしろく体験しました。
内容を説明しろと言われたら面倒くさくなっちゃうような、本当にカオスな世界観なのだけど、イラストと実際の人物の映像が合わさったり、MVのようなインパクトの強い演出だったり、もはやアートとして楽しむ作品だった。
これが約80年前の作品と考えると、本当にすごい。