パピヨン

はつ恋のパピヨンのレビュー・感想・評価

はつ恋(2000年製作の映画)
3.8
篠原哲雄監督は、「月とキャベツ」や「深呼吸の必要」や「地下鉄(メトロ)に乗って」や「犬部!」等々、自分にフィットしてくる作品が多いのです。
高校生の聡夏(田中麗奈)を、初の失恋と母親志津枝(原田美枝子)の緊急入院と云うダブルパンチが襲います。そんなある日、志津枝の若かりし頃の投函されていない手紙と、色褪せた一枚の写真を見付けてしまいます。父親泰仁(平田満)との冷戦状態も相まって、密かに留められた母のラブレターと、母と青年藤木(真田広之)が写った写真を手に、母の故郷の長野県伊那郡へ旅立ちます····。しっとりと大人の恋心を、少女の目線で追う物語です。こんなん好きなんです。
PS : 毎度毎度感心させられるが、久石譲氏の映画音楽への姿勢です。作品への役割を最大限に努めているバランス感覚は右に出る者無し。
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