acco224

ワン・デイ 23年のラブストーリーのacco224のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

何年か前に一度観たんだけど、その後自分が結婚したり、娘が生まれたりして、状況が変わって、前に見た時よりずっと心に響く映画になってた。

真面目そうなエマと軽薄そうなデクスターは一見反りが合わなさそうに見えるけど、エマの臆病なところをデクスターが勇気づけたり、デクスターの繊細なところにエマが寄り添ったりと、必要とし合う関係になっていく。
なんとなく笑うツボが似てたり、なんでだか寂しい時にタイミング良く電話をくれる友達っているよなぁ〜。

それぞれ恋人がいるのに「親友」って言い合ってキスしたりするの、なんかズルくない?とも思うけど、付き合ったり別れたりして失いたくないっていうのもあるよね。
好意を利用し合ってるって分かりながらも離れられないし、踏み込めない…

エマは大好きな人に会いに急ぐ途中で永遠に時が止まり、自分の人生を回想する暇もなく突然命の幕切れが来てしまう。
デクスターは繰り返し思い出してはエマの不在に苦しみながらも、思い出と生きながら再生していく。

エマが事故に遭った後に、二人がした初めてのデートが描かれるんだけど、これが切なくて美しい…
このとき両親が早く到着してなかったから、二人は違う関係になってたかもなぁ。
きっとこんなに長く親友でいることはなかったんじゃないかな。
そして同じ場所にデクスターは娘を連れていく。

「運命」みたいなものがあるとしても、選択していくのは自分。
自分の人生にいて欲しい人を選んでいきたいし、抗えない出来事に立ち尽くすような時こそ自分で選択してきたこと、していくことに誇りを持ちたい。
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