「ダニエル・オーシャン」率いる総勢11人のプロフェッショナルがラスベガス最高峰のセキュリティを誇るカジノから大金を強奪する、という話。
とにかくキャストが豪華、というのは言わずもがなだし置いておくとして、テンポ良く進んでいくストーリーと軽快な音楽、洒落た衣装など作品通しての雰囲気に魅了されること請け合い。またいい意味でわかりやすい内容、いい具合に騙される展開というのも楽しい。最後までツルッと、もう本当にツルッと見れちゃうはず。プロ集団なのに、綿密な計画を立ててるのに、そこ絶対に運だろってな部分が個人的には笑いどころ。予期せぬトラブルや手に汗握る場面というのもちらほらありつつ、ただその「やべーぞ」ってな状況でもみんなそこまで焦らないあたり、クールで素敵。ここらへんにはスティーヴン・ソダーバーグ作品特有の空気感というのも感じたりして。このシリーズでは犯行に於いて銃で人を脅したりしないという、全くもって殺伐としないあたりコメディと同時に独特なシュール感も大いに引き立たせてるなと。
もうひとつ見どころとしてジョージ・クルーニー扮する「オーシャン」とブラピ扮する「ラスティ」の掛け合い、これがまた良き。そんでこれは後の『12』『13』でも存分に楽しめる部分だったりして。もう何回見たかわからないんだけど、それでもたまにふと見たくなる、クライムサスペンス的コメディの傑作。
