アキ

エクスペンダブルズ2のアキのネタバレレビュー・内容・結末

エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

もうたまらん!!何がたまらんって映画を愛する者からしたらあの3ショットはよくぞ実現してくだすった涙涙涙としか思えませんよね!!ブルース、シュワ、スタローンが3人並んで立ちはだかる敵を銃持ってやっつけていくんですよ!もちろん物陰なんかは不要!彼らはもう立っているだけでアルテマウェポンなのだから!敵よりの弾丸なんざ彼らの歴史の威光がその軌道をひん曲げてくれるのですよ!何より3人並んで敵に向かって撃っている時のあの表情の眩さ!これなんですよね~~!!ものすごく楽しそうだっ!思うに彼らはその瞬間にあっては物語を演じていたのではないのでしょう。不遇の時代を乗り越え、80年代を駆け抜け90年代スターダムに乗るも、再び低迷し、悩み、苦しみ、何とかして新境地に活路を見出そうといった不断の努力を含めた20数年余りの歴史を彼らは銃をぶっぱなしながら邂逅しておるのです!懐かしんでおるのです!3人の心が銃声のとどろきを介して底で通じ合わなければあの純潔の表情を捉えることはできません!さらに言えばシュワとスタローンが立ち話をしているシーンにあっても彼らのいる世界は今般の物語には立脚しておらん!語るセリフは彼らの過去の歴史を表現しギラギラした瞳は彼らの過去の生き様を見ている!!そしてそこに後ろからブルースが出て来てちゃちゃを入れるそのタイミング!セリフ!!そしてまたその瞳っ!!!素晴らしい!エクスペンダブルズもそうであったけどもエクスペンダブルズ2はより彼らの過去が瞳とセリフで昔を想起、クリアに映像化させる頻度が多くまたその鮮度が高い!この映画は映画好きで、さらに80年代無敵艦隊か如きアクションでヒーローになり上がったブルース、シュワ、スタローンのあの時代をこよなく愛するものであればより評価が上がるに違いないでしょう。また今作は前作を見ているとより楽しめることも添えておく。セリフは各種非常に跳ねておるが、つながりを知っていればより楽しめるし笑えるのは間違いない。これから敵本陣へと向かう前にちょいと軽く仕事を成しそしてアイムバックと吠えたシュワに向かってスタローンが「もう帰るだろ、お疲れ」とは要するに前作の、後光を浴びてスタローンのいる教会に現れたシュワではあったけども、今は忙しいからおまえたちの手助けをすることは出来ないといってちょっとしたアドバイスをしてすぐに退いた彼の行動と絡んでいる。つまり今回は帰らないのである!帰らず、彼らとやりあうのである!!そして期待にそうのであるっ!!これを恍惚と言わずして何というのだろうかっ!シュワの銃の構え方はプレデターとやりあっていた時の銃の構え方そのままであった!どれだけ老いても染みついた体の癖は取れないのである!一番笑ったのはやはりあのシュワ絡みのシーンですか、かのアイルビーバックを放つシュワに向かってブルースがおまえアイルビーバックしすぎだろとかどんな字幕つけおんねや、もう笑いをこらえるの必至だ、腸がよじれるか思いましたよ!!英語オリジナルではどんなニュアンスになってんのか気になるなぁ~!ネイティブになりたいとこれほどまでに思ったことはありません!!
またチャックがいいよ。なんて余裕のある演技をするのだろうか。敵に囲まれ窮地に陥っておるスタローンたち、そこへどこぞの発砲音がとどろき、外見てみたら敵兵がみなバタバタ倒れている。
誰だ誰だと街中くまなく探し、やがてほのかに鳴り響くなにやらウェスタン調のBGM!そしてそのBGMが最高潮に達したところで、キャツが、チャックが出てくるのです!!まさに余裕たっぷり、貫録十分、口元辺りが全域におひげを蓄えている分、よけいに鼻より上の余裕ある瞳が目立ちキラリ光る!戦闘服に身をつつんだチャック。おまえらとは一緒にいかれへん、残念ながら俺は孤高の戦士であるのだからここでおさらばするといってその場を去るのだが、なんだかんだでしかしラストの件のブルース、シュワ、スタローン3ショットの敵殲滅が段に合ってはちゃっかり登場し援護射撃をするっ。もちろん敵からの砲弾は喰わない!リズミカルに優しく笑みすら浮かべ敵をやっつけていく!!そしてラストに「俺は孤高の戦士ではあるが、たまには群れるのもヨロシイ」と言ってニヤリと笑う。く~たまらん!渋すぎる!!さすがの地獄よりのヒーロー!!ワイルドダンディだ!!
またヴァンダムも素晴らしい!というかなにゆえグラサンなのか!これは非常に厄介な奴が現れたと半ば思ってしまいますよね!実際彼はやっぱ非常にややこしい!つまりこういうこと、エクスペンダブルズの一員一人をバンダムが捕縛している状態で、持っているものをこちらに渡さないとこのモノを殺すとスタローンに述べる。スタローンは止む無くブツを渡すのであるが、その時一台のヘリが上空ワンワン現れ空気を揺らす、その下砂埃が舞い散る中に合ってスタローン一向はどうしようもなく視界を奪われ地にはいつくばる、しかしその隙を縫ってバンダムは味方に羽交い絞めにさせている人質の胸をナイフで刺すのであるがそのナイフの刺し方がなんともまどろっこしいっ(汗)具体的には敵兵一人が人質を羽交い絞めにしており、その傍らにもう一人が人質の胸数センチ前にナイフをかざしている、その状態でバンダムが上段回し蹴りでそのナイフを胸に押し込むという何とも仮にその人質を殺せなかった、うまくナイフが胸に突き刺さらなかったなんて事態になってしまった場合は非常に恥ずかしい思いをすることになるだろうに、でもだけどバンダムはそれをやるのである!ややこしいがしかし実に自信家でもあるバンダムの御姿は今まで見た彼の作品の中では今作が一番であった!!
ステイサムもドルフラングレンも終始見せ場がありました!
ただジェットリーがかなり出番少なかったですねぇ~ラストのドンパチシーンって彼いましたっけ。彼のアクションを1に引き続きもっと見たかったのですが、残念です!
エクスペンダブルズ3の企画がすでに準備段階にあるとのことで、やはり続編にはスティーブンセガールにぜひとも悪玉として登場していただきたい!後は、味方にカートラッセルなぞを入れ込ませてやるとより戦闘能力が上がりそうな気がしますね!
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