アキ

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~のアキのレビュー・感想・評価

2.9
ん~…二作目ゆーことで一作目同様埼玉アゲアゲでやるのかと思いきやその大半が関西圏、とりわけ大阪vs滋賀がメインの構図であり、埼玉の働きはラストにちょっと出てくるだけでほとんど関係なくなっちゃった。やってることも単なるいがみあい、ののしり合いの域を出ず、一作目にかいま見られたイズムが感じられなかったのが辛い。

ってか作品を館で公開するなら、せめて、鑑賞後に誰かを幸せな気持ちにさせるとか、何か意義を見出せるような話にしてほしかったところ。むろん役者が豪華だから、それだけでもって作品としての強みはあるのかもしれない。しかしながら僕のようにふみちゃん目当てで行ったはいいが、ほとんど彼女の出番なく終わってしまった無念な気持ちは、それを抱えて鑑賞し続けるにはやはりというべきか話じたいに魅力を見出せないとキツイ。

いったいに、この作品で誰が得をしたのだろうか。大阪や兵庫や京都がひどい有様で描かれ、それにより和歌山、奈良、滋賀が浮揚するならまだしも、いずれも、メインの滋賀でさえ中途半端な描かれ方で、埼玉はほとんど関係なくなっちゃってる関係上、結局何を伝えたかったのか、どこに楽しみを見出せばよかったのか未だに答えを見出せないでいる。

当方大阪在住ではある、だからキレてるわけやないんやけど、しかしあれだけ片岡愛之助演じる件のキャラがコテコテにめちゃくちゃにやってくれたゆえ、滋賀や奈良や和歌山の何かが明確に+の作用を及ぼしてくれないと、何のために大阪が道化に徹したか分かったもんやない。

ビジネスの場でもWIN×WINな関係性がベストやいいますぅ。しかし本作WIN×WINどころか大阪(兵庫、京都)だけが馬鹿をみているような気がしてBAD×BAD、あれみて、さぁ大阪にたこやき食いにいこかーと思う奴いるか。笑いも含めて大阪は完全にマイナスブランディング、滋賀も奈良も和歌山もネガティブではないにせよ何も恩恵受けてない。ひいては二階堂ふみちゃんもほとんど拝めなかったし、笑いも滑ってるし、話も単なるいがみあいだし、いったい前作の埼玉無双のイズムはどこにかき消えちゃったんだよ。。
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