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クルーレスのvizilakeのレビュー・感想・評価

クルーレス(1995年製作の映画)
5.0
僕は怪作、珍品ばかりを好む人間ではない。。
所謂一般的な内容の作品でも良いものは良いものとして受け入れる人間だ。。
そして、そうでありたい。。
『クルーレス』は青春ラブコメディ映画の大傑作である。。
見た目とか評判とか、周りの人間に魅せている自分が自分であり、自分が自分の内ではなくても自分の外にある。。
思春期なんてそんなものである。。
主人公のシェールはまさにそんな女の子なのだ。。
大金持ちの一人娘で父子家庭なんて環境であればそれはそれは我が儘に育つわけです。。
この映画の素晴らしいところはこのシェールがそのことに勝手に気付いて勝手に更正する点にある。。
劇中、シェールの自問自答的なナレーションがことある毎に入る。。
素直で優しい子という単純な説明で言い表せてしまうシェールの成長は愛らしく、引き込まれるはずだ。。
こんな青春映画に心を打たれるのは、僕がとうに青春を終えたオッサンだからだろう。。
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