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組織暴力のvizilakeのレビュー・感想・評価

組織暴力(1967年製作の映画)
5.0
ヤ○ザの抗争に警察の力。。
タイトル通り、3つの組織が力任せにぶつかる任侠映画の傑作である。。
同監督作である『実録 私設銀座警察』のような派手さや狂気は感じられないが、テンポの良さと垣間見られるモダンなスタイリッシュさが素晴らしい。。
明確な主人公が存在しない群像劇として描かれているが、警察側のメインである丹波哲郎の冷血感がたまらない。。
ヤ○ザ側は一人の若者を除いて、どうもみんな薄情なのだ。。
言葉はいっちょ前だが、結局は自分が可愛いと言ったぬるさがある。。
五分五分のヤ○ザの抗争に一枚上手な警察といった状況が続き、迎える終盤。
一つの組織の恐ろしく不明確な力が静かに覗く。。
。。
喧嘩が出来る相手にはまぐれであっても勝てるかも知れない。。
深く根の張った大きな組織に暴力など要らないのだ。。
未DVD化が惜しい傑作だ。、
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