作品に監督の心境が反映されるのは当然だが、、
『花筐』にはそれがダイレクトに表現され、観客にも痛いほど伝わる。。
大林宣彦監督はこの作品のクランクイン直前に肺癌が見つかり、余命3ヶ月と宣告された状態で>>続きを読む
今日の映画。。 ギレルモ・デル・トロ『シャイプ・オブ・ウォーター」(5.0/5.0点満点)
映画にリアリティを求めるのはナンセンスだ。。 ファンタジーでなければ映画は成立しない。。 馬鹿な女の恋愛話>>続きを読む
“新しいカルト映画が生まれる瞬間をリアルタイムで体感する”ことを目的として、今年に入ってから毎週映画館に通っている。。
今日はその瞬間に立ち会えた。。
フランス出身の女流監督 ジュリア・デュクルノーの>>続きを読む
70年代末、中指を立てて“FUCK”と叫ぶことが一番平和だった時代、、
反逆の初期衝動に未来を創造するエネルギーがあると信じていた。。
結果論で言えば、成れの果てにはドラッグに溺れたグランジみたいな退>>続きを読む
昨日の夕飯が思い出せない人でも、子供の頃に体験した繊細な感情はずっと覚えているはず。。
いじめられっ子の主人公に出来た唯一の友達は、嫌われることに人一倍恐怖を感じる女の子だった。。
小学生の薄情な友情>>続きを読む
ヤ○ザの抗争に警察の力。。
タイトル通り、3つの組織が力任せにぶつかる任侠映画の傑作である。。
同監督作である『実録 私設銀座警察』のような派手さや狂気は感じられないが、テンポの良さと垣間見られるモダ>>続きを読む
成功が人間を安定させる。。
成り金風の高利貸し屋の父親と精神病を患う音楽家の母親、、その影響から凄腕の取り立て屋であり有望なピアニストである今作の主人公 ジミーはとにかく特異な人物である。。
両親を見>>続きを読む
カルト俳優 ニコラス・ケイジ最狂の怪演が観れる至極の一本だ。。
ニコラス・ケイジほど役に入り込める俳優を僕は知らない。。
『赤ちゃん泥棒』で魅せた情けない悪党ぶりも、『バーディ』で魅せた情に熱い青年役>>続きを読む
池田敏春ほど破滅的な復讐劇を描ける日本人監督は他にいない。。
僕はそう確信した。。
地位、名声、復讐、愛、金、、
全ては欲、欲、欲、欲、欲、、、、
この映画にまともな人間など存在しない。。
全員が欲に>>続きを読む
映画に慣れていない人に共感を得るのが難しい厄介な映画だ。。
それでも、僕はこの映画を傑作だと断言する。。
美しく地味で得体の知れないカルト作品だ。。
50年代アメリカ、小麦畑と青空が美しい田舎町を舞台>>続きを読む
痺れた。。
日本映画独特の湿度感とそれを逸脱させるシャープで娯楽性の高い暴力を完璧な形でフィルムに収めることに成功した大・大・大傑作ロードムービーだ。。
一人の政治家の世話役を任された若手ヤ◯ザ。。>>続きを読む
イタリアンミステリー映画は通称【ジャーロ】と呼ばれる。。
その【ジャーロ】の到達点と呼ばれるのが、この『影なき淫獣』だ。。
映画の特徴は美麗な女体と大胆な残酷描写。。
しかし、世に言う【エログロ】とは>>続きを読む
とんでもない映画だ。。
映画が越えてはいけない境界線を飛び越えてしまった大傑作だ。。
映画は現実に踏み込んではならない。。
勿論ドキュメンタリー映画というものがするので現実を切り取る作品は数多く存在す>>続きを読む
日活ロマンポルノ出身、平成ガメラ三部作で脚光を浴び、『death note』で社会現象を巻き起こすメガヒットを飛ばした金子修介監督の初期の傑作。。
ジャンルもストーリーも演出も全てが不安定な幻想的な映>>続きを読む
僕はあまりPink Floydを知らない。。
あまり関心もない。。
それでも、この映画は十分楽しめる上に極上のカルトとしてお勧めした。。
タイトルの通りこの映画はPink Floydのコンセプトアルバ>>続きを読む
石井輝男が撮る作品は基本的にカルトになる。。
彼が自己表現をすればそうなってしまうことが自然なことなのだろう。。
例外なく『怪談 昇り竜』のカルトなわけだがこの作品は一際異様だ。。
勿論彼の代表作であ>>続きを読む
援助交際と言う社会派な切り口から、不安定な女子高生の思春期を映し出す最高の青春映画だ。。
この映画の魅力は【家庭用ビデオカメラで撮られたチープな映像】でも【独特のカメラワーク】でも【唐突なテロップ】で>>続きを読む
シェイクスピアの演劇をモチーフに作られた鬼才ピーター・グリーナウェイ監督のカルト作品。。
どうもストーリーが分かり難い。。
と言うよりも、途中からどうでも良くなる。。
Wikipediaで『テンペスト>>続きを読む
完全に肯定した意味で言うが、、この作品はどうも【微妙】だ。。
、、完全に肯定した意味で。。
【絶妙】と言う言葉を使えば反感を買わずに済むはずだが、どうも【微妙】という言葉が僕にはしっくりくるのだ。。>>続きを読む
若松孝二が『処女ゲバゲバ』と同年に生み出した大傑作だ。。
当時のアングラ系の映画は芝居くさい芝居が多く詩的な台詞回しが特徴としてある。。
若松孝二はその代表である。。
彼の作品はそれに加えて過激な暴力>>続きを読む
怪奇ムード漂う映像で魅せる、独特の角度で切り込んだ社会派映画の傑作である。。
この映画のキーマンである精神科医の男が仕事道具である人体の模造品を「人の形をした劣等感にしかすぎない」「私はただこうして劣>>続きを読む
ニュージーランドが産んだ超変態(だった)監督 ピータージャクソンの初期の大傑作である。。
SEX、残酷描写、排泄物まみれの糞下品な人形劇。。
前作の『バッドテイスト』と同じようなカルト的魅力のある作品>>続きを読む
芸術性とユーモアが頂点に達したブラックコメディホラーの大傑作である。。
世間で笑いの一種として使われる「シュール」と言う言葉が好きになれない。。
シュールの定義とは、、
本人達にとっての日常が客観的に>>続きを読む
宗教の至らなさを描いた作品だが、、
キリスト教の信者である僕からすれば人間は不完全である事は普遍の真理であり、重箱の隅をつつく様なこの映画の題材は決して愉快な物ではない。。
しかし、この振り切った狂気>>続きを読む
ダメな女にはダメな男がつく。。
ダメな男にはダメな女がつく。。
それはお互いにその相手に好かれる術を知っているから。。
虚しいしたたかさを持っている。。
退廃的な90年代のグランジの空気が残る素晴らし>>続きを読む
どんなに恐ろしい夢を観ても、目が覚めた瞬間から内容が薄れていく上に「あれが何故恐ろしく感じたのか?」と疑問に思うことがある。。
ただ恐ろしかったと言う印象だけが頭にこびり付く。。
この『恐怖の足跡』は>>続きを読む
カルト映画=少数の熱狂的なファンにのみ支持される映画。。
この定義から言えば今作こそがカルト映画と呼ぶにふさわしい。。
『セレニティー』は2002年にアメリカで放送されていた『ファーヤーフライ 宇宙大>>続きを読む
僕が今まで観てきたどの映画とも違う、不思議な感動に満ちた最高の映画だ。。
僕は生涯この映画を愛し続けるはずだ。。
SM行為のS(サディズム)の語源にもなったフランスの侯爵 マルキ・ド・サドのバスティー>>続きを読む
命の平等性、それを妨げる豊さ、物欲の不幸せ、無意味な人間関係、そして虚しさ 孤独感、その他諸々。。。。
殴られるということは確かに【生】を感じる究極の方法のように思える。。
痛みは生きていなければ感じ>>続きを読む
マカオで実際起こった一家惨殺事件をモチーフにした実録犯罪映画である。。
実録とは言ってもかなり脚色はされている。。
何よりこの映画の面白い点は捜査をする警察達の滑稽さにある。。
タイトルの通り、犯人は>>続きを読む
『女囚701号 さそり』シリーズの伊藤俊也監督のもうひとつのカルト作品。。
1976年に公開された『オーメン』や『犬神家の一族』が巻き起こしたオカルトブームに肖って、翌年に発表された今作品は只の二番煎>>続きを読む
素晴らしいカルトの傑作である。。
しかし、この作品は噂通りなかなか不愉快な映画だった。。
何が不愉快かって根性が不愉快なのだ。。
むかつく。。
社会に出て真っ当に人間やれ。。
博打で人生賭けて、負けて>>続きを読む
僕は怪作、珍品ばかりを好む人間ではない。。
所謂一般的な内容の作品でも良いものは良いものとして受け入れる人間だ。。
そして、そうでありたい。。
『クルーレス』は青春ラブコメディ映画の大傑作である。。>>続きを読む
最高のスポーツ映画である。。
美貌と力強さが売りの2人組女子プロレスラー【カリフォルニアドールズ】とそのマネージャー。。
ショボいファイトマネーで心も生活も惨めさを感じながら、憎めない破天荒マネージャ>>続きを読む
実在するシリアルキラーをスタイリッシュな映像で魅せた大傑作である。。
一つの画面を分割して二つ以上の映像を載せるスプリットスクリーンが多用されており、恐怖映画であるにも関わらず犯行シーン以外の部分で視>>続きを読む
本当に素晴らしいです。。
大半の人は【ヲタク系超B級映画】と呼ぶでしょう。。
まったくその通りです。。
しかし、、だ。。
ヲタクに媚びた作品ではなく、ヲタクな監督の自己中な作品なのだ。。
感覚としては>>続きを読む