バナバナ

サムサッカーのバナバナのレビュー・感想・評価

サムサッカー(2005年製作の映画)
2.8
アメリカでベストセラーになった小説の映画化だそうです。
それだからか、キアヌ・リーブス、ティルダ・スウィントン、ヴィンス・ボーンと、脇の配役は豪華ですが、演出はいたって地味な小品です。

主人公の少年は何事にも自信がなく、そのせいか親指を吸う癖が17歳になっても直らない。
親が自分を心配して構ってくれるのも、「僕が息子だからでしょ」と言ってしまう。
しかし小学生の弟は「お父さんもお母さんも、お兄ちゃんのことばっかり。だから僕は大人にならなきゃいけないんだ」と冷静。
(両親は弟君のことも平等に考えてる筈なんだけど、ほったらかしにされてると思ってる子供って、大人っぽくなるか、ヤンキーになってツルむか両極端だよね)

仕事はプロ中のプロなのにミーハー丸出しのお母さん、
「ようやくお前に慣れてきたのに」って本音を言う、若い頃に挫折経験有りのお父さん。
アメリカも日本も、家族の中身ってあんまり変わらないのかも。
そのお父さんに、やたらライバル心がある歯医者さん。
どうして主人公の少年が彼を信頼していたのかは分からず終いでしたが。

アメリカの学校って、保健室でADHDの治療薬を渡してるんですね。
これにはかなりビックリ。
でも、結局はこの薬のお陰でチャンスを掴めたのだから、様様だったかもw。

思春期真っ只中の学生さんも、その親の世代も、それぞれ分かる様には描けてはいるんだけど、なんにせよ、本当に地味なのよね…。
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