おけい

最前線物語 ザ・リコンストラクションのおけいのレビュー・感想・評価

3.9
死ぬまでに観たい映画1001本

B級映画監督として名高いサミュエルフラー、いくつか作品を鑑賞してるが自分は結構好きだったりする。監督の意向を無視する形でかなりカットされたというオリジナルを監督の亡き後、再編集した作品。正直かなり長い。

しかし長さを感じぬほど引き込まれた。サミュエルフラーの戦争経験もあってか戦争のリアルさを強く感じる作品だ。常に最前線で戦い命の危険に晒される彼ら第1分隊の目を通して、戦争孤児の問題や次々と死んでゆく新米兵士達の虚しさが浮き彫りになる。

第一次世界対戦と第ニ次世界対戦を経験する軍曹役のリーマービンの演技が凄く良くて印象深い。彼はこの作品で最高の演技をしたと言われているがそれも頷ける。

冒頭のモノクロのシーンに赤く浮かぶ1(The Big Red One)。当時の技術では撮ることが出来ず、サミュエルフラーは物凄く悔しがっていたという…。再編集で実現したこのシーンはシンドラーのリストのワンシーンを思い出した。

マークハミルも主要な兵士役で出演しており素晴らしい演技をしている。そこも見どころかと。スターウォーズ大好きな息子が横からチラチラ見てきて『もしかして、ルークスカイウォーカー⁉️』と言っていた😁
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