おけい

恋の罪のおけいのレビュー・感想・評価

恋の罪(2011年製作の映画)
4.4
『ゴールデンカムイ』で大方斐紗子さんの演技に感銘を受けて、以前からずっとチェックしてた本作をようやく観るきっかけとなりました。

まず最初の感想は…何故、Filmarksの評価がこの程度なのか自分には理解できない。

園子温監督が実際の事件をベースとした3シリーズの一つであり、当時は珍しかったエリート女性管理職の会社員が殺害され今だに未解決事件となっている有名な事件、東電OL殺人事件にインスパイアされた作品である。

エリートで裕福な女性が、夜に娼婦をしていたということで、世間では衝撃的な事件として取り上げられました。

ただ、実際の事件は調べると原発絡みの陰謀の匂いもプンプンしますので私は完璧に作られた物語として鑑賞しました。

参考までにご興味があれば。

  ↓

https://daiwaryu1121.com/post-26411/



人を惹きつける物語としてはかなり優秀だし、何より冨樫真(東電OLをモデルとした人物)と神楽坂恵(園子温監督の奥様)の演技というか表情に圧倒されてる所に、目当ての大方斐紗子さんの猟奇母登場。この3人の演技は本当に見応えありました。水野美紀もクールビューティーではありましたが、おそらく色気という部分で少し足りてない印象が拭えず、主演なのに惜しい気がしました。

18禁でヌードのオンパレードでしたが、女優さんってすげーな…って改めて思ったよ。

そして、人間の精神を壊していく原因ってやっぱり、何よりも家族なんだな…。普通の家族に恵まれただけで、相当ハッピーなんだよ。きっと。

冨樫真さんは知らない女優さんでしたが、本作が彼女の代表作のようで、、、、とにかく見事でした。一流大学で教鞭を取るエリート女性の顔と夜娼婦になる時の顔は雰囲気がまるで変わる。言葉使い、笑いかたも下品なんですが、何故か謎にカッコいい。そして凄いパワーがありまして、観終わった後エネルギーをかなり奪われました。
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