このレビューはネタバレを含みます
どの登場人物のドラマを見せたいのかがよくわからない中途半端な印象の作品。
主役の女性FBI捜査官は、「私仕事デキル」感をやけに出して登場したわりに、結局まったく的外れ。
犯人の男の行動にも一貫性がなく、凄みを感じるまでには至らなかった。
そもそも、コイツが犯人だろうとバレバレな展開なのが疑問。
襲われる等の「この男は怪しくないんだ」という要素が次々と繰り出されるので、「ということは逆にこの男が犯人なのだろう」としか考えられなくなっていく。
「怪しくなさそうだが実は犯人かも?」と思わせるミスリード役の男をもうひとり登場させれば、推理物としてもう少し楽しめたのでは。
冒頭やラストのシーンはピリッとまとまっているので、単独のショートフィルムとして切り取れば作品全体よりも高評価になるのではと思った。
※2020.12午後ロー。