kurage

シャッター アイランドのkurageのネタバレレビュー・内容・結末

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

嵐に向かう天候の中に世間と隔絶された島<シャッターアイランド>に向かう連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)。

精神を病んだ犯罪者たちの療養施設という名の収容所で行われているマインドコントロールやロボトミー手術の可能性を探っていく二人の保安官のドラマとして観ていくと、主人公が陰謀に巻き込まれていくように見える。だが、中盤以降に観客の知らない事実が明らかになり、観る側も徐々に重層的な物語の全容を把握することになる。

二度見するとそこかしこに伏線が張られており、ミステリーの謎解きの面白さがある。初見は煙に巻かれたような、狐に包まれたような気分のままに暗転し、エンドロールが流れてくる。

終始、曇天、または荒天の島の映像は没入感ある。

「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」
どの物差しを持ってくるかでこの意味もいろんな意味に受け取れる。ずいぶんと難解な問いを差し出され、ついていくのに精一杯。
kurage

kurage