友人からの評価はあんまりだったけど、個人的には結構面白かった。ディカプリオでミステリーで密室島の設定で、面白そうな要素をしっかり活かした作品だったと思う。
ディカプリオが精神病院を脱走した犯人を捜すために隔離された島に訪れる。しかし、病院側の非協力体制や気になる出来事が重なり、自分はハメられたのではないかと思い始める。
伏線を謎としてとことん張り巡らせてあったからミステリーとしてグイグイ引き込む力はあったのだが、その伏線自体のパンチは弱い。オチを知っても「ああ、なるほど」くらいなもので、真相解明の面白さはまずまず。
そもそもオチ自体に文句はないのだが、謎だった部分が多すぎて、オチにすら疑問を持ってしまったってのもあるし、その辺がちょっともったいなかったかな。
ただラストシーンはよかった。一気にヒューマンドラマ的な深みが生まれた。ディカプリオのタバコ吹かしながらの演技にも哀愁が漂って、上質なミステリーというよりは考えさせるミステリーの様相を呈していたように感じた。