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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のdeenityのレビュー・感想・評価

3.7
今好評で話題のアニメ作品。原作は『ソラニン』などの浅野いにおさんですね。原作はとかは全く知らず、ただただ噂だけを頼りに鑑賞してきました。

まあ正直不安要素はあって、主役の声優が幾田りらちゃんにあのちゃんをキャスティング。幾田りらは良しとして、あのちゃんって正直話し方とかめちゃくちゃ嫌いなんですよね。。
とまあ初めはそう思ってたんですけどね、見てみるとびっくり、どハマりしてるんですよね。上手いのかどうかはよくわかりませんが、中川凰蘭というキャラクターにぴったりマッチしてるんですよね。もちろん幾田りらさんも完全に門出ちゃんですし、個人的不安要素がしっかりめにポジティブ要素になっていたのはそれだけで評価が上がりました。

ただね、これまた個人の問題で、こういうサブカル系女子ってついてけないんですよね。的を射てるようなことを言ってるのかもしれませんが、切り口がぶっ飛んでてついてけませんし、それぞれのキャラクターとして成り立ってはいるのですが、日常パートが根幹におる本作において、そこと相性が悪かったのはやや致命的でした。

とはいえ終盤に向かうにつれSFパートが強くなっていきましたが、そこはかなり見応えがありましたね。
特に唐突に始まる過去パートみたいな場面、あれ過去パートでいいんですよね?唐突すぎて「え、妄想?夢?」とか思えてしまいましたが、門出とおんたんの間に秘められた過去がイソベやんとかいうドラえもんのばったもんと絶妙に絡み合ってきて、一気にシリアス味を帯びてくる辺りからグッと面白くなってきて食い入るように見ている自分がいました。

よくよく考えてみると、あの巨大な宇宙船みたいなのが地球に留まって3年。それが当たり前になってくると平和ボケしてくる辺り、どうにもコロナ禍を思い浮かべずにはいられませんでしたし、内容的深みとかもあったのかなって。

これで前章ですからね。後章で話がどこまで盛り上がりまとめてくるのか、その辺を楽しみに5月まで待ちたいと思います。
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