このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい。面白かった。
ストーリーはよくある「おかしかったのは自分」系の映画なのだが、伏線や細かいところがよく作り込まれている。
役者の演技が上手く、「妄想として見せたい」のか「現実として見せたい」のかが分かりやすい。そのため、「妄想」なのか「現実」かが逆に分からないような作りになっている。最後までハラハラしながら楽しめた。
ラスト置いてけぼりを食らってスッキリしない。というコメントがちらほら見られるが、すごく分かりやすかったと思うのだが、僕に何か理解しきれておらず、それにすら気づいていない部分があるのだろうか?
「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか、どっちがマシなんだろう。」というセリフで、彼は正常であるにもかかわらず、また逆戻りし妄想が始まったように振る舞い、ロボトミーを受ける決断をしたことが分かる。
なぜロボトミーを受ける事を決断したのかという部分が考察の分かれ目かな。自分は主に以下の3点かなと思う。
1・妻、子供への罪悪感。自分なりの罪のを償う方法。
2・辛い現実を思い出すのが苦痛。嫌なことは忘れたかった。
3・また逆戻りして暴力的な精神病患者になることへの恐れ。
どうでもいいけどこのパッケージがちょっとださい。