ピュンピュン丸

007/私を愛したスパイのピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)
3.5
ロジャー・ムーア ボンドの10作目。
かな?

子供のころ親しんだ007がここにある。

今の自分が見ると、まるで漫画なんだけど、随分映画も進化し、見る側も目が肥えてしまったんだと思う。

わかりやすいが大味で、楽しめるけど、あまりカッコよく思えない。スーツのデザインからして、今の視点だとカッコ悪くてね。笑

まぁ、格好良さなら、ダニエル・ボンドに軍配が…。

ボンドガールは美しい。
ボンドカーもまるで漫画だけど、スゴい。
ジョーズもしつこくてオモロいが、強そうなはずが、あまり強く思えない。
敵ボスもあまり頭良さそうじゃないし、狂気ほどのこともなく、話せばわかりあえそうで、普通に上司にいるタイプ。

一番の難点は、スパイ映画のはずなのに、ボンドの活躍が戦争ものになっている点。それからクライマックスで流れる音楽の緊張感のなさ。

列車のシーンとかエンディングとか、ション・コネリー007の名作『ロシアより愛をこめて』が下敷きになっているように見えるが、どうなんだろう?

普通に面白いけど、ボンドガールとボンドカーで海中デートしたいなって、思わせる映画でしかないかな。

まぁ、それでいいんだけどね。^ ^