2021年4月24日
『アメリカン・ヒストリーX』 1998年制作
監督、トニー・ケイ。
この監督さんの『デタッチメント 優しい無関心』に興味。
カリフォルニア州。 ロサンゼルス、ベニス・ビーチ。
デレク・ヴィンヤード(エドワード・ノートン)には、
母と弟のダニー(エドワード・ファーロング)、
妹が2人の5人家族。
父は消防士だったが、黒人に撃たれて亡くなる。
それ故、黒人に対し憎しみを持つデレクは白人至上主義
となり、黒人の車泥棒を躊躇なく射殺する。
そして、3年間、刑務所に服役する。
エドワード・ノートンは凄い!!
この映画でも、いい仕事をしている!
胸にカギ十字の入れ墨を入れ、坊主頭で人種差別の
グループのリーダー。
(でも、目はやさしく見える)
デレクが黒人を射殺した時、弟のダニーが見ている前で、
警官から手錠をはめられながら、何故か顔は笑っている。
何故だろう?
白人至上主義者として、黒人を撃ったことを誇りに思っての
ことだろうか。
ここまでのデレク役のエドワード・ノートンの演技は必見。
なんだか、いい仕事してますよ。なりきりぃ~。
刑務所でいろいろあって、黒人の友が出来て、次第に
人種差別への考えが改まり変わっていく。
そして出所・・・・・・・・
過去は白黒映画で表現、現在はカラー映画で表現している。
ラスト、やりきれない。歴史は繰り返す。
仏教聖典に「両極端にとらわれない」という言葉がある。
全体的に、力強い印象。おすすめです。