クリード2に備えて、約二十数年ぶりに観賞。
小学生高学年の時に初めて観た感想は最高の娯楽映画というものだった。
しかし、映画オタクになるにつれて評判の悪さを聞きつけて、再観賞するのが怖くて今に至る。
今観ると、4回も音楽で全てを説明するシーンがあって驚いた。こんなナンパなロッキーだったら確かに、1作目を愛する人には最悪だろう。回想シーンが長すぎて手抜きに感じてしまった。
しかもドラマも、あまり葛藤がなくサクサク進むので拍子抜け。エイドリアンが来ることについての葛藤やドラマが欲しかった。後、家族総出でソ連に来てるけど、息子を誰に預けたのか描かれないので凄く気になる。
てか、あのロボットはなんだ?
AIなのか?何故SF?
極めつけはソ連側がロッキーのファンになり、ロッキーが説教する所。凄く良いこと言っているけど、アメリカの上から目線感半端ない。
ここまで文句言っても、やはりトレーニングシーンは熱く、アポロの魂を継承したロッキーは熱い。
この時、タオルを投げなかったロッキーの後悔をクリード2でいかに描くのか?
ソ連高官に逆らって自分自身の意思を示したドラゴはその後、どうなったのか?
アポロの妻は、あの試合をどう思っていたのか?
全ての疑問に応えてくれることを期待して、クリード2に挑みたい。
恐らくスタローンにとっての黒歴史であるロッキー4への、ある一つの解答になっているはず。
この四作目は、人生には寄り道や間違いもあると教えてくれるロッキーの失敗談。タオルを投げるべきだった苦みを忘れないという物語。
なんならクリード2次第で、この四作目の評価は変わるかもしれない。とにかく楽しみで仕方がない。
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