百鬼園先生

悪魔の往く町の百鬼園先生のレビュー・感想・評価

悪魔の往く町(1947年製作の映画)
3.0
ペテンと宗教と精神分析。三者を同列に語る大胆さ。人の心の傷を喰い物にする主人公もまた、最後まで過去の罪悪感に苛まれてるの人間味があって良かった。デルトロ版より派手さはないけどテンポが良いし、疑う事なく信じ続けた女の心が通じるラストの救いが染みる。勘や占いなど根底に説明できない謎を横たわらせているのが不穏。