sally

悪魔の往く町のsallyのレビュー・感想・評価

悪魔の往く町(1947年製作の映画)
5.0
すべては罪悪感が生み出した悪夢。

俺は自分のことしか考えないんだ。トリックを特別な力だと信じた男の優越感。神の名をみだらに唱えるな。誰もが未来を知りたがり、救いを求めた。それではお見せしましょう。あなたのペテン師ぶりを。

信じていたのに!だって私たちは同類でしょう?

過ちは人間の性、許しは神聖なもの。吊るされた男が裏返しで落ちている。今なら引き返せたのに。甘く囁く愛の言葉は野心を叶えるためのトリック。気付いたら、タロットカードが暗示する運命をたどっていた。信仰と癒しの混同は神への冒涜。愛と良心であるモリーの存在こそ本当の意味での救いだった。
sally

sally