Yukiko

ドゥ・ザ・ライト・シングのYukikoのレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
3.9
2021年5月31日
『ドゥ・ザ・ライト・シング』  1989年制作
監督、スパイク・リー。

アメリカ、ニューヨーク州、ブルックリン。
夏。猛暑の頃。 
黒人街で二人の息子とピザ屋を営むイタリア人のサル
(ダニー・アイエロ)。
その店のピザを配達する仕事をしているムーキー
(スパイク・リー)。
ある日、近所の黒人が、店内に黒人の写真が一枚も
ないことを指摘し、店のサルに抗議をする。
やがて、そのことがきっかけで、黒人による暴動へと
発展していく。


周辺に住む住民がおもしろい。

近所の顔見知り達なのだから、なぁなぁで済まされそうな
気もするが、エキサイトしてしまうのですよね。

キレなければいいのに・・・・怒り過ぎ、と感じてしまう。

それだけ、皆さま、エネルギーに満ち溢れているのでしょう。
元気な証拠だ・・・・なんて、言っていられない。
人、一人死んじゃうのだから。


サルも悪い。
カセットデッキをバットでぶち壊しするんだから。
カセットデッキの音量を下げるか、電源切れば済むはずだ。

その前に、うるさいと言われたら、持ち主はカセットデッキの
音を小さくしないと。

ムーキーも悪い。
何故ゴミ箱を店のガラスに投げるのよ。
騒動を起こしておきながら、今日の給料を払ってくれと
サルに言うのはどないな根性しとるねん!?

すべてが悪い方へ悪い方へと流れて行く・・・

怒る気持ち、キレる気持ち、腕力や暴力で相手をねじ伏せ
ようとする気持ちを押しとどめれば良いのにね。


それにしても、真面目にコツコツと働くことが嫌がられ、
いつかは大金を、と夢見るような言葉を言い、
その為の準備は何もしない。
だけど、侮辱されたと思った時の反撃は凄い!
それも、同じ人種というだけで加勢をし、物事のそもそもの
発端、どちらがどうのという原因は全然関係ない。

ムーキーに仕事に行け、という若奥様、夫を送り出して
自分は寝てる?
頼りない夫なら、さっさと見限って自立すれば良いのに、
と思ってしまうが。

皆、自由過ぎる!!

なんか後味、悪い映画でした。 
Yukiko

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